探県記 Vol.03

日御碕

(2014年・夏)

HINOMISAKI

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  • 藤岡大拙 隊員

  • 内山興
    初代キャプテン

島根半島の西の端へ、
日本の青き原風景を訪ねる。

東西65kmにもおよぶといわれる島根半島の最西端へ、探県に出かけてきました。
今回の目的地は、日本海に突き出る日御碕。柱状の岩肌や複雑怪奇な岩礁が続く、
荒々しい岬です。ゴツゴツとした岩肌、深くえぐられた断崖が連なる独特の地形は、
気の遠くなるような長い歳月をかけて波風に浸食され、隆起した地面が波風によって
削られてできた隆起海食台地と呼ばれるもの。
日本海の荒波に洗われた断崖絶壁の力強さは、自然の力を肌で感じられる、まさに
“日本の原風景”ではないでしょうか。
水平線を境に、空と海が青さを競う風景に目が洗われます。

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110歳を越えた今も、現役で海の安全を守る。
日御碕灯台に登ってみました。

岬の一角に立つ「日御碕灯台」は、海面からの高さが約63.3m、石積みの灯台としては
東洋一の高さを誇っています。163段のらせん階段を上がって展望台へ。
360度広がる日本海、島根半島の全景、運が良ければ中国山地の連なり、はるか北には
隠岐諸島も望めます。わたしは日頃の行いのおかげか、絶景を楽しむことができました。
それにしてもこの灯台、設置されたのは明治36(1903)年というから驚きですね。
111歳を越えたいまでも、夜の海を照らしています。
眼下のこんもりとした森の中に、 真っ赤な丹塗りの社殿が見えました。
次の目的地はあそこです。

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日御碕灯台のあとに、この神社を訪れたのには理由があります。それは、どちらも
日本の夜を守っているということ。日御碕神社の縁起をのぞいてみましょう。

 

出雲の国造りをしていた素戔嗚尊(スサノオノミコト)が、自分の魂の居場所を柏の葉を
投げて占ったところ、その葉が落ちたのが神社の起こりだそうです。
上の宮(神の宮)と下の宮(日沈宮:ひしずみのみや)からなり、素盞鳴尊と
天照大神(アマテラスオオミカミ)がそれぞれ祀られています。
伊勢神宮が日本の昼を守るのに対し、日沈宮は夜を守っているのだとか。
そして、夜は次の日の出につながっていく。日御碕からパワーをもらったような
気がします。

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【アクセスについて】
●日御碕灯台へのアクセス/JR出雲市駅より路線バス「日御碕」下車、徒歩約10分
●日御碕神社へのアクセス/JR出雲市駅より路線バス「日御碕」下車すぐ

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