探県記 Vol.09

境漁港

(2014年・冬)

SAKAI MINATO

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  • 濱田美絵 隊員

  • 内山興
    初代キャプテン

日本一を冠する漁港では今日も
威勢のいいセリの声が響く。

頭上にはまだ、満天の星がきらめいている冬の早朝、探県隊が訪れたのは、
カニの水揚げ量日本一(農林水産省 平成24年 水産物流通調査より)に輝く、鳥取・境漁港。
全国に13港しかない、特定第3種漁港に指定されている港です。
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午前6時過ぎ、トロ箱を運ぶフォークリフトが行き交う卸売市場では、
次々とセリが行われ、活気と緊張感がみなぎっていて、ただただ圧倒されます。
そんな場内には、4色に分けられた帽子の人々。
赤が仲買さん、緑が小売りさん、黒が市場のスタッフさん、そして黄色が、われわれ見学者という具合です。
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岸壁では、たった今、水揚げされたばかりの紅ズワイガニを満杯にしたカゴ、カゴ、カゴ。
「キャプテン、カニを触らせていただいたのに、ちっとも手が臭わないんですよ!」と、感心しきりの濱田隊員。
その理由は、ボイルする前の、すごく鮮度の高いカニだからなんですね。
紅ズワイガニの漁期は、9月1日から翌年6月30日までの10ヶ月と長く、地元では大衆的なカニ。
傷みが早いため、水揚げ後すぐにボイルや冷凍にされ、グラタンやコロッケなどの加工品になるため、ほとんど他所には出回りません。
そのため、松葉ガニと区別できない県外の人も多いんだとか。
地元では「松葉がによりおいしい!」と言う人もいる紅ズワイガニ。
身を取ったあとの殻からは、サプリメントでお馴染み、グルコサミンが抽出されて、
捨てるところのないすこぶる優秀なカニなんです。
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漁港に隣接する直売所で知る
海の豊かさ、人の温かさ。

漁港のすぐ隣には、境港水産物直売センターがあります。
鮮魚販売を中心に、干物販売やお土産物屋・食事処まで合わせると、全長100mほどのセンター内に、計14店舗がひしめき合っています。
カニに特化した店、鮮魚が豊富な店、干物に力を入れている店など、それぞれに個性があって、端から端まで、じっくり品定めしながら歩くのも楽しい時間です。
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タイミングが良ければ、なんて贅沢、11月6日から翌年3月20日までの5ヶ月を漁期とする、松葉ガニの試食だっていただけます。
「ギュッと身が詰まっていて、しっとりとした食感。旨みが凝縮されていまね」とご満悦の濱田隊員。
「おもわず顔がほころびます!僕は3ヶ月に1度は直売センターに来てますよ」というキャプテン。魚好きだということが判明しました。
冬の山陰の味覚といえば、やはり松葉ガニですが、境漁港は、アカミズ、マルゴ、カレイ、ノドグロなど、魚種が豊富なことも知られます。
なぜなら、暖流と寒流が交わる島根県隠岐島周辺の山陰沖が好漁場というわけなのです。

 
 
【探県隊のおすすめイベント】
境漁港見学ツアー
大迫力の水揚げ風景やセリ、入札場等を間近で見学ができ
漁港の実際の雰囲気を味わうことも!
 
【アクセスについて】
●JR境港駅から車で約5分
●鳥取県境港市昭和町9
 

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