探県記 Vol.10

トトリコ豚

(2014年・冬)

TOTORIKO

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  • 柴野寛子 隊員

  • 濱田美絵 隊員

  • 内山興
    初代キャプテン

日本のトトリコ豚に会いたくて、
豊饒なる大山の麓へ。

 

鳥取の大山山麓で生まれた幻の黒豚、トトリコ豚を知っていますか?
スペイン産のイベリコ豚よろしく、日本で唯一、どんぐりを食べて育つ黒豚です。
その名前の由来は、「鳥取(とっとり)」の発音にも似ていて、ハングルで「どんぐり」を意味する「トトリ」に、スペイン語で「おいしい」という意味の「リコ」を組み合わせた、なんとも絶妙なネーミングです。
大山山系のひとつ、甲ヶ山(かぶとがせん)を源流とする甲川の傍らに、金平牧場の豚舎があります。牧場主は、鳥取県畜産共進会「畜肉の部」グランドチャンピオンを受賞する、金平文雄さん。
養豚歴35年のスペシャリストです。
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「“黒豚”と表示できるのは、バークシャー純粋種の豚肉だけ。純粋種は体力的に弱く、性格がデリケート。ですから飼育には手間と時間が掛かります」と金平さん。
餌は、地元で採れたどんぐりを中心に、地元の契約農家さんが作る米・大豆・とうもろこしを慎重にブレンド。
一頭一頭、その日の体調をみながら1日1回適量を食べさせる「制限給餌」によって、全頭が均等に育ちます。
黒豚は脂がつきやすいので、食べ放題にはできないのです。
手塩にかけて、ひと月に出荷できるのは、せいぜい10頭程度。それが「幻の黒豚」と言われる理由なのです。
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オリーブ油と同様のオレイン酸を
たっぷり含んだ極上の肉質。

トトリコ豚は、どんぐりを食べることで、オリーブオイルと同様のオレイン酸を豊富に含み、
赤身と脂身のバランスが絶妙な肉質に育ちます。
ことに脂身の上品な甘みが特徴で、そのおいしさといったら!
金平さんのお宅の庭で、ちょっとしたバーベキュー大会。
トトリコ豚の開発に携わり、現在、加工と販売を手がける(株)めぐみの社長、濱田隊員が、手際よく焼いていきます。
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「さあ、どんどん食べてくださいね」
「トロッと溶けちゃうよう。本当においしい!うちの旅館でお出しする料理にも取り入れようかしら」とは柴野隊員、さすが、皆生温泉旅館の若女将です。
「まったくしつこくないから、脂身だけずっと食べていられそう」とキャプテン。
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ものづくりの現場を見させていただけるって、本当に貴重で、実におもしろい。
この新鮮な体験を重ねていきながら、山陰のいいものを、もっともっと発信したいと思うのです。

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