探県記 Vol.12

南部町

(2014年・冬)

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  • 濱田美絵 隊員

  • 内山興
    初代キャプテン

日本で唯一「よみがえり」の聖地で、
「再生・最盛」のパワーをいただく。

 

鳥取県西伯郡南部町、樹齢も定められないほどの古木がそびえる、鬱蒼(うっそう)とした鎮守の杜に守られて、日本で唯一、ここだけに、「再生・最盛」のご利益があるとされる神社があります。
赤猪岩神社(あかいいわじんじゃ)。大国主命(おおくにぬしのみこと)を主祭神として、素戔嗚尊(すさのおのみこと)、稲田姫命(いなだひめみこと)を合祀しています。
「この赤猪岩神社で大国主命が再生しなければ、出雲大社も存在できなかったのですから」そう語るのは、指南役に迎えた、古代出雲王国研究会の多羅尾整治さんです。

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現存する日本最古の歴史書「古事記」が伝えるストーリーは、次ぎの通り。
兄神たちの嫉妬によって、真っ赤に焼いた大岩を受けとめて、絶命してしまった大穴牟遅神(おおなむぢ/後の大国主命)。これを知った母は、2柱の女神に救いを求め、見事、大穴牟遅神が蘇ったというのです。こうして、当地は、再生の聖地となりました。境内には、くだんの大岩が、土中深く埋められ封印されています。
神社には2種類の絵馬があり、ひとつには「再生昇運」、もうひとつには「最盛勝運」の文字。前者は病気の治癒などを願う人が奉納し、後者は企業の発展のために奉納されることが多いのだそうです。
「ここから、地方再生をリードして行きましょう!」キャプテンのこの言葉が、とても頼もしく響きます。
赤猪岩神社に向かって左側、かつての出雲街道である古道を歩けば、約20分ほどで、神話の泉「清水井(しみずい)」に到着。大穴牟遅神を再生させた薬には、この泉の水が使われていたと伝わります。

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神話を裏付けるようにして広がる
圧倒的な大パノラマに見惚れる

 

赤猪岩神社から、クルマで約15分の場所に、国産みの女神、伊邪那美(いざなみ)のお墓があったと伝わる、標高660mの母塚山(はつかさん)がそびえます。駐車場の一角には、平成24年、母塚山観音像が建立されました。
この展望台から見る大山が、最も美しいと聞いていましたが、まさにその言葉通り。眼前には、大山の雄姿はもちろん、日野川河口、南部町、米子平野、境港、中海、日本海、さらに島根半島までを一望する圧倒的な大パノラマに、思わず言葉を失います。
「国引き神話が語り継がる地域であることが、真実のように理解できる絶景ですね」とキャプテン。
「地図で見て知ってはいましたが、地形がリアルにわかるのは、まさにこの場所ですね」と濱田隊員。
自然を崇拝して生きる人々の丁寧な営みが、美しい景色をつくる。そんな思いのする聖地でした。

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【アクセスについて】
●赤猪岩神社へのアクセス/JR米子駅から車で約16分
●鳥取県西伯郡南部町寺内232
●清水井へのアクセス/赤猪岩神社より徒歩約30分
●鳥取県西伯郡南部町清水川
●母塚山へのアクセス/赤猪岩神社から車で約15分
●鳥取県西伯郡南部町福成
 

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