探県記 Vol.20

大神山神社

(2015年5月)

OOGAMIYAMAJINJYA

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  • 柄木孝志 隊員

  • 内山興
    初代キャプテン

標高900m超えの杜に建つ
壮麗な国の重要文化財。

 

大山寺へ向かう参道の途中、大きな鳥居を潜って左手にそれると、大神山神社の奥宮へ続く長い石畳が始まります。
自然石が敷かれた700mの石畳は、日本一の長さを誇り、杉やブナが生い茂る参道の自然は、どこまでも清浄。聞こえてくるのは、風にそよぐ木々の葉音と、キビタキやオオルリなど野鳥たちの涼やかなさえずりだけ。心が洗われていくようです。

 

もともと山岳信仰の対象だった大山には、大勢の修験者が登って来ましたから、修験の場の遙拝所として設けられたのが、大神山神社のはじまりと伝わります。
標高は900m超、雪深い冬には祭事を執り行うことが困難なため、ふもとの米子市尾高の地に冬宮を設けて、冬期の奉仕を行うようになったそう。そして、明治の神仏分離によって冬宮を大神山神社本社にし、もとの大神山神社を奥宮にしたのだといいます。
 

石畳が終わり、見えてくるのが、神門です。
「この神門の別名は“逆さ門”。内側にあるべき門扉の閂(かんぬき)が、外側にあるでしょ。“邪悪なものが入って来ないように、清浄なものが出ていかないように”という意味合いがあるのだと思います」と教えてくれるのは、大山の達人、柄木隊員。
「お話を聞かなければ普通に通り過ぎるところでした」と驚くキャプテンです。
 
 

栄華の面影を偲ばせる
3つの日本一があった!

 

神門を潜って、さらに石段を登ると、大神山神社奥宮が見えてきました。
建物は、文化2年(1805)に復興再建されたもので、本殿、弊殿、拝殿を工字型につらねた檜皮葺の権現造り。日本最大級の権現造りの社殿です。
そして、この日は見ることはできませんでしたが、拝殿の内部、柱や鴨居に施されているのが、白檀塗り。銀箔の上に生漆を塗って、化学変化によって金色に見せる技法で、日本一美しい白檀の漆塗りといわれています。

 
「大神山神社奥宮にある3の日本一、お気づきになりましたか」と大山寺圓流院のご住職。
そうです、確かにありました。1つは、日本一長い自然石の石畳。2つめは、日本最大級の権現造りの社殿、3つめが、日本一美しい白檀の漆塗りです。
 
豊かな自然と奥深い歴史が、静かに尊く、心と身体に染み入る場所。忘れていた深呼吸の必要を思い出させてくれる、パワースポットです。
 
【アクセスについて】
●大山寺へのアクセス/JR米子駅より日本交通バスで約45分
●大神山神社奥宮へのアクセス/大山寺から徒歩で約10分
●鳥取県西伯郡大山町大山1
 

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