探県記 Vol.36

高津川のアユ・ツガニ

(2015年9月)

TAGKATSUGAWA AYU・TSUGANI

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  • 内山興
    初代キャプテン

 

一級河川として日本で唯一ダムのない清流、高津川。
日本一と讃えられる天然アユのふるさとです。


高津川は、島根県の西部を流れる、全長81㎞の大河。一級河川として全国で唯一、支流も含めて、ひとつのダムもない清流中の清流。中国山地のブナ林が長い歳月をかけて濾過した流れが日本海に注いでいます。
 
水質日本一の栄冠を幾度も獲得する高津川は、清流であるからこそ育つ、アユやツガニ(モクズガニ)の名産地です。

「全国の川にアユがいますが、なぜ高津川の水質がきれいなのか、なぜ高津川のアユがおいしいのか、その理由は何なんでしょう?」と内山キャプテン。
 
「高津川は全国で唯一ダムのない一級河川で、一切水をせき止めていません。常に自然の流れがあり、度々増水することで川底を一掃し、良い水質が保たれます。従って、川底が常に綺麗な状態に保たれて、良い苔が育ちます。アユの食事は苔だけですから、高津川の苔を食べて育ったアユは、薫り高くておいしい。それが日本一の天然アユと言われる理由です」と話してくださったのは、高津川漁業協同組合の常務理事、石川勝也さんです。

 
 

上海蟹に近い種という高津川のツガニ
濃厚なその旨味は、一度食べたら忘れられない。


高津川の水面を走るツガニ漁の小さなカニ網船2隻が、前日に仕掛けたポイントへと向かっています。先導するのは漁師さんの船、後を追うのが、内山キャプテンと桑原駅長を乗せる船。この日、特別に、ツガニ漁を間近で見学させていただくことができました。

ツガニは、雨が降って高津川が増水したときに多く獲れるのだそう。産卵のために下って来るため、卵を持ったツガニが多いのだそう。
この日の漁も、まずまずの出来。お目当てのツガニに混じって、テナガエビなども網に掛かっていました。

8月初旬から秋にかけて、高津川を代表する味覚であるツガニは、上海蟹に近い種の川ガニで、その味は濃厚。一度食べたら忘れられない贅沢な味覚なのです。
 
【アクセスについて】
●高津川漁協へのアクセス/JR山陰本線「石見横田駅」から徒歩1分
●島根県益田市神田町イ614

【WEBサイト】
高津川漁業協同組合
 
 

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