探県記 Vol.91

宍道湖ウナギ漁

(2016年11月)

SHINJIKO UNAGI RYO

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  • 谷夏海 隊員

  • 木内吾平キャプテン

宍道湖上に漕ぎ出し
天然ウナギ漁に挑戦!

 

島根県松江市を〝水の都〟と呼ぶのは、やはり宍道湖のおかげです。周囲約45㎞、全国で7番目に大きな湖・宍道湖は、塩分をわずかに含む汽水湖で、魚種が豊富なことでも知られています。地元の人ならおそらく誰でも知っているだろう「宍道湖七珍」は、その代表的な7種の味覚を表す言葉です。
 
宍道湖七珍は「相撲足腰(すもうあしこし)」と覚えてください。「す」はスズキ、「も」はモロゲエビ、「う」はウナギ、「あ」はアマサギ、「し」はシラウオ、「こ」はコイ、「し」はシジミという具合。今回、探県隊が行くのは3文字目の「う」ウナギ漁体験です。
 
ベテラン漁師の樋原さんの舟に乗せていただき、宍道湖上へと出発です。波しぶきをあげて走る舟の横を、次々にボラがジャンプ。豊かな宍道湖に歓迎されているような気分。湖上では、漁の目印となる黄色い旗のついたブイや、枡網用の細長い竿などを見ることができます。
 

 

漁場に着くと、さっそく延縄(ハエナワ)漁の仕掛けの開始。旗のついたブイを40~50mの間隔で、水中へボトンボトンと投げて行きます。そこにはエサになる蜂の子をつけた100本の針が連なっています。
「むかしから〝ウナギの道〟があると親父から聞いている。周囲の山を合わせて仕掛ける位置を決めるんですよ」と樋原さん。なるほど、山は動きません。
 

最近では舟の漁にも慣れてきた木内キャプテン。ブイを投げる作業に挑戦。
「湖のド真ん中から陸を見晴らしていると、自分が偉くなった気分ですね」と余裕が出てきています。
 

ウナギは夜行性なので、夕方に仕掛けて、朝に引き上げるのが通常。試しに、仕掛けの一種である竹筌(たけかご)を上げてもらいましたが、やはりウナギの姿はありませんでした。
「カラオケの日もあるよ」と樋原さん。〝空の桶〟つまり一匹も獲れないという意味です。
 

日本一の評価を受ける島根県産ウナギ
宍道湖を眺めながら「いただきます!」

 
築地市場で2年連続、島根県産ウナギが日本一の高値で取り扱われていることをご存じでしょうか。
宍道湖を中心とした島根県の天然ウナギは「臭みがなく、焼けば皮がパリッとして、骨も柔らかい」と、プロもうならせるほどなのだそう。ならば食べないわけにはいきません。
 

訪れたのは、宍道湖を目前にするお食事処「福吉」さん。料理長が腕を振るってくださったのは、1年半ものの小ぶりなウナギで作る〝柳川〟と、これぞウナギ〝蒲焼き〟です。
 

「ウナギの柳川、初めて食べました。ふっくらとしていておいしい! 骨も全然気になりませんね」と谷夏海隊員。
 

「蒲焼きは皮がパリッとしています。身はしっかりとして、本当に雑味がなくておいしい。撮影を忘れるくらい」と木内キャプテンもご満悦。
 
宍道湖の天然ウナギ、確かに値は張りますが、「臭みなく、焼けば皮がパリッと、骨も柔らかい」という本物の味。一度は食べてみる価値、大ありです。
 

【アクセスについて】
●お食事処「福吉」へのアクセス/JR松江駅からバスで一畑電車「松江しんじ湖温泉駅」へ、「秋鹿町駅」下車徒歩5分
●島根県松江市秋鹿町3287
 
 

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