探県記 Vol.114

ライブハウスAfter Hours

(2017年7月)

LIVE HOUSE AFTER HOURS

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  • 徳持耕一郎 隊員

鳥取温泉にある銭湯の2階のライブハウス
オーナーご夫妻は世界的ミュージシャン

 
JR鳥取駅から歩いて10分もかからない市街地に、明治37年(1904)から湧き続ける鳥取温泉があります。当地は県庁所在地であり、ビジネスや観光で訪れる人々が利用する市街地の温泉地。老舗旅館から気軽に入れる公衆浴場まで、温泉が楽しめる施設が8軒ほど点在しています。
 
その中の1軒、温泉マークに「日乃丸温泉」の文字が書かれた銭湯が目を引きます。
今回は、この温泉施設が…ではなく、銭湯横の外階段を2階へ上がったライブハウスが探県隊の訪問先です。

 
ライヴ・パブ&レストラン「After Hours(アフターアワーズ)」
平成8年、世界的に活躍するプロのギタリスト・松本正嗣さんがオープンさせた、大人のための上質なジャズの生演奏が体感できるライブハウス。
でも、なぜ、銭湯の2階にライブハウス? その答えは、松本さんが実家の銭湯を継がれたとき「鳥取にジャズを根付かせたい」とオープンさせたのが理由でした。

 
「その頃はまだ、お店でジャズを聴く文化が鳥取にはなくて。なかなかお客さまに来ていただけませんでしたね」と話す奥さまの菊池ひみこさん。夫の松本さんと「HIMIKO KIKUCHI BIG BAND」も結成する世界的に活躍するジャズピアニストなのです。

 

 
菊池さんが鳥取に来た当初のこと、子どもたちが「ピアノを教えて!」と訪れました。そこで「自分の体に一番近い楽器は、声だ!」との思いで、子どもたちに合唱を指導することに。それも、ゴスペルです。
「子どもたちは本当に凄い! 大人の期待を気持ちよく裏切ってくれます」。体でリズムを取りながら実に楽しそうに歌う子どもたちの姿は、お母さんたちに伝染。「私たちもやりたい!」との声に応えて、大人のゴスペル隊も誕生させたのだそうです。
 

今年で第7回となる「鳥取JAZZ」
街全体を巻き込んで鳥取をもっと元気にしたい!

 
店内には、グランドピアノにドラムセット…よく見ると、左右に置かれた大きなスピーカーの上、カラフルな色つき針金でオーナーの松本さんを描いた、徳持隊員の作品に気づきます。

 
「平成23年に第1回〝鳥取JAZZ〟を開催するとき、おそるおそるポスターを依頼しました」というのが、菊池さんと徳持隊員の出会い。
「僕は、すでに以前からお店に通っていたから、断る理由なんてなかったわけ」

 
今年で第7回となる「鳥取JAZZ」。そもそも開催に至った最初のきっかけは、ライブハウスにお客さんが来てくれないこと。そこで、「来てもらえないなら、こっちから行こう!」という逆転の発想から誕生したのです。
 
中心市街地の6会場をステージに、県内外から公募で集まった30組のミュージシャンたちが生演奏。同時に、徳持隊員がプロデュースする「ジャズ×アート展」を開催し、街を歩きながらジャズとアートを気軽に楽しんでもらおうというイベント。今年も11月3日(金・祝)~5(日)に開催が決定しています。
菊池さんは、鳥取JAZZ実行委員会の委員長。この活動を通して「鳥取を活性化したい」との願いがあるのです。

 
探県隊のリクエストに応えていただき、おふたりのセッションが始まりました。
その演奏を聴きながら、いつものように、デッサンのペンを走らせる徳持隊員。
目の前で繰り広げられる、3人のセッション。なんて贅沢な時間でしょう。

 

 
現在、毎週水曜日に松本正嗣さんのライブを。
月に一度、菊池ひみこさんのライブを開催。
ライヴ・パブ&レストラン「After Hours」は、上質なジャズが流れる大人の領域なのです。

 

【アクセスについて】
●ライブハウスAfter Hoursへのアクセス/JR鳥取駅から徒歩7分
●鳥取県鳥取市末広温泉町401 日乃丸温泉ビル2階
【WEBサイト】ライヴ・パブ&レストラン アフターアワーズ
 
 

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