探県記 Vol.125

大山乳業

(2018年4月)

DAISEN NYUGYO

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  • 木内吾平キャプテン

鳥取県内すべての酪農家が出資して生まれた
大山乳業農業協同組合
土づくり・エサづくりから販売までの一貫体制で安全・安心のおいしさを実現

 
鳥取県で牛乳といえば、真っ先にあがるこの名前「白バラ牛乳」。学校給食や宅配、スーパーやコンビニなど、鳥取県中どこでも目にするこの白バラ牛乳は、通称「大山乳業」こと大山乳業農業協同組合の商品です。

 
大山乳業は、1946年に誕生した伯耆酪農組合を前身に、1966年に、現在の大山乳業農業協同組合となりました。全国で唯一、酪農家のみなさんが出資して工場を建て、生産から処理そして販売までの一貫体制を行う酪農専門の協同組合───それが大山乳業。酪農家のみなさんが組合員で、大山乳業の職員のみなさんは准組合員、同じ組織の仲間というわけです。

 
大山乳業の商品は、牛乳を筆頭に、バターやヨーグルト、アイスクリームなどの乳製品から、サブレやシュークリームなどのスイーツまで、自家製品だけでも200種類以上。ほとんどの商品に鳥取県内の酪農家さんたちが搾った、安全で新鮮な生乳が使用されています
 
今回は、密かな人気を博しているという工場見学に参加するため、本所工場を訪ねました。
場所は、鳥取県の真ん中に位置する琴浦町、敷地面積55,491㎡という広大な場所。東京ドームが46,755㎡ですから、その広さ、想像してみてください。

 

 
まずは大山乳業のマスコット「カウィー」をナビゲーターにビデオ鑑賞からのスタートです。酪農家さんの仕事を通して、生乳が商品になるまでがわかりやすく紹介されています。
 
ビデオが終わると、PR通路に移動。ここからは、製造管理課の河田理佐さんの案内で、ガラス越しに製造過程を見学します。
「製品検査室では、健康な牛から搾られた、健康な生乳かどうかを厳しくチェックしています。白バラ牛乳は成分無調整ですから、とても重要な工程です」と河田さん。

 

 
続いて、2階のPR通路へ下りると、ヨーグルト充填室、牛乳・乳飲料の充填・包装室がガラスの向こうで稼働しています。
牛乳(1000mlの紙パック)は年間約500万本が生産され、全国へ配送されています。
 

地元に愛され続けて72年の実績は
酪農家と共に歩む企業努力の証
常に新鮮なイメージを保ち続ける試行錯誤が
楽しくて清々しい

 
大山乳業では、定番商品に加えて、続々とニューフェイスがデビューしています。
2017年2月から山陽新幹線の車内販売に登場したプレミアムアイスクリーム「大山牧場 紅茶」は、好評を博して販売期間が延期されたという人気ぶり!
その後、「食のみやこ鳥取県」の特産品コンクールで優秀賞も受賞しています。

 
また、地元の高校生と共同で開発したアイスキャンディー「いちごアイス」は、山陰両県のローソンを中心に5万本を限定販売、見事に完売といううれしい結果でした。
 
大山乳業では、創業70周年を機に、ブランディングに取り組むチームを発足しました。30代40代の職員9名のメンバーを中心に、「白バラらしさを磨くこと」をテーマにユニークな活動を展開中です。
その取り組みのひとつに「白バラグッズ」の開発があります。
 
第1弾は、ブランディングチームのメンバーが「シャレでつくった」という、ポチ袋。馴染み深い「白バラ牛乳」と「白バラコーヒー」のパッケージデザインそのままがヒットして、あっという間に完売しました。メンバーは「食品でなくてもいいんだ!」と目からウロコ。さらにグッズを展開します。
第2弾はマスキングテープ、第3弾はTシャツ、第4弾スマホケース、第5弾には白バラコーヒーの香り付き消しゴムなどステーショナリー。懐かしくて新しい商品で、白バラファンの心をくすぐっています。

 

 
「鳥取県内121戸の酪農家さんの代弁者として仕事をさせていただいています。」と語るブランディングチームのメンバーたち。
その真っ直ぐな姿勢は酪農家の皆さんが大切に育ててしぼる牛乳に信頼と愛情があるからなのだと思えました。
創業から70年を超えても進化を続ける大山乳業。これからも目が離せません。
 

【アクセスについて】
●大山乳業へのアクセス/JR浦安駅から徒歩15分
●鳥取県東伯郡琴浦町大字保37-1
【WEBサイト】大山乳業農業協同組合
 
 

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