昨年秋に娘を出産し、名古屋に移住して早8か月。それまでは皆生温泉にある実家の旅館で若女将として働いていましたが、今は若女将時代の経験を活かし、動画集客コンサルタントとして新たなスタートを切りました。
米子に帰ってくると、私が必ず足を運ぶ場所・・・それは大山です。今年の夏も娘を連れて、主人や妹、姉家族たちと「大山まきば みるくの里」へ遊びに行ってきました。後ろを振り返ると緑の美しい大山。そして正面には、遠くに弓なりの海岸線と雄大な日本海を見下ろすことができます。姪っ子たちは、その海が見渡せる広い草原の中をはしゃぎながら駆けっこして楽しんでいました。今はまだ伝い歩きしかできない娘ですが、来年には、一緒にめいっぱい走り回っている姿が目に浮かぶようです。濃厚なソフトクリームを食べた後は、お土産に大好きな飲むヨーグルトを購入。帰りには、木々の中を進み、静かな湖畔にある大山レイクホテルへ立ち寄りました。大野池が見渡せる趣のある洋館は、まるで映画に出てきそうな風情があります。流行の「インスタ映え(SNS映え)」する写真が、きっと撮れることでしょう!
10月後半から 11月初旬にかけては、西日本随一といわれる紅葉が楽しめます。鍵掛峠から見える南壁はまさに絶景。季節ごとに様々な魅力をみせてくれる大山は、来年で開山1300年を迎えます。皆生温泉からはレンタカーで約30分。ぜひあなたも足を運んでみてください。
山陰いいもの探県隊 隊員
1984年鳥取県米子市生まれ。
2007年津田塾大学英文学科卒業後、JTBグローバルマーケティング&トラベル入社。3年間国際会議の営業職を経験する。2010年より皆生温泉にある実家の温泉旅館『海辺の宿 皆生菊乃家』で若女将修行を始め、Youtubeなどの動画やSNSを活用したPRが話題を呼ぶ。2016年秋出産を機に拠点を名古屋に移し、現在は育児をしながら動画集客コンサルタントとしても活動中。
朝4時。窓を開けて深呼吸をする。澄んだ空気で心身を満たし、私の1日が始まる。
外に出るとすぐ、鳥取県が誇る秀峰大山が見える。この“神宿る山”とも称される大山のおかげで、圏域は素晴らしい循環型の環境が構築されている。大山に降った雨はブナの森に保水され、地中で300年ほどの時を経てミネラルを蓄え、日本海へと流れ出る。その豊かな水で魚が育ち、海から蒸発した水は雲となり、また大山へ恵みの雨を降らす。人の力などとても及ばない、壮大な自然がここには生きている。ここで育まれる農畜産物の質の高さの根源である。もはや敬意を表し、「大山さん」と呼びたいくらいである。
環境の良さ、食の素晴らしさは住みやすさに繋がるのだろう。山陰は移入人口も多く、出生率も全国の平均より高い値を保っている。また、米子市はクリーンエネルギーの先進的な町でもある。バイオマス発電や太陽光発電は、米子市で消費するエネルギーの80%近くを賄えるほどの発電量があるとか。大山圏域であれば、何ものにも変えられない「健康生活」を送ることができるのである。
百聞は一見にしかず。「大山開山1300年祭」というタイミングで、多くの人々がこの地を訪れ、五感の全てで感じてくれることを願う。
ただ、注意しなければならないのは、素晴らしい肴と共にいただく酒が旨すぎて、ついつい飲み過ぎてしまうことである。
山陰いいもの探県隊 隊員
1981年東京印刷株式会社社長就任
2008年東京印刷株式会社会長就任
2008年一般財団法人米子市文化財団 理事長就任
2015年一般財団法人 米子市勤労福祉サービスセンター理事長就任
2017年大山ブランド会 会長就任
趣味は旅行と読書。地域をこよなく愛し、エネルギー溢れる米子人。