日本三百名山の扇ノ山から氷ノ山のふもとに位置する、八頭町と若桜町。
山あり川ありの多彩な地形は自然の恵みの宝庫であり、ここは美味しい「食」が魅力の地域です。
このあたりの歴史を見てみますと、米づくりはもちろん、梨や柿、そして牛のせりを行う市場もあり、古来より美味しい食で栄えていたようです。
さて、現代の八頭町では、きのこ栽培の北村きのこ園さん、お米や白ねぎ栽培の田中農場さん、晩秋には一面をオレンジ色に染める花御所柿や二十世紀梨の農家さんなど、素晴らしい農家さんが沢山おられ、美味しい食に満ち溢れています。
中世期頃に城下町として栄えた若桜町も、ブランド豚・吉川豚の生産者オンリーBooさん、弁天娘で名高い太田酒造さん、そのほかにもこの地域ならではの自然の恵みを生かした食づくりが盛んです。
とはいえ、農業をはじめとする一次産業が衰退しかけた時代もあったと聞いています。
しかし、人々がアイデアと知恵を絞り尽力され、今では農業だけではなく食づくり、地域のコミュニティの活性化など、再び人と食が光輝く時代がやってきた、そう感じています。
さらには、若桜と八頭にまたがるローカル線・若桜鉄道沿線では、D51などのSLに加え、著名なデザイナーである水戸岡鋭治先生がデザインされた観光列車ややずバスなど、全国に誇れるコンテンツが多くなりました。
八頭・若桜へいらした際には、新しくて懐かしい鉄道の旅とともに、この地ならではの美味しい食を楽しんでいただけたらと思います。