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2026.02.18

特別の日のケーキではなく、毎日のおやつに!季節の旬を摘み取ってつくるやさしい焼き菓子

  • 島根県
  • 松江市
  • スイーツ

まちのシンボルであるおおらかな宍道湖があり、国宝・松江城の周りを堀川がゆったりと流れる島根県松江市は、水の都と呼ばれる美しいまち。NHKの朝ドラ『ばけばけ』の舞台であり、ヘルンさんこと小泉八雲が心から愛したまちです。

宍道湖の北岸に湧く松江しんじ温泉にも、松江市役所にも近く、幸橋を渡れば国宝の松江城だって徒歩圏内。車で走っているだけではたどり着けない場所に、その焼き菓子屋さんはありました。
店名は、COCHICA (コチカ)。チェコ語で「猫」の発音を読みやすく文字に起こして、こんな可愛い響きのお店になったのだそう。お向かいには、1891年創業の日本茶専門店「加島茶舗」さんが店舗を構える由緒ある松江杵築往還(まつえきずきおうかん)という名の通り。江戸時代、出雲大社への参詣道の一部だったこの通りに、不思議とマッチする素敵なお店です。

素晴らしい地元の素材を、一番旬な状態でお菓子にしたい
そんなわがままな発想が可能なのも、ここ松江だからこそ

COCHICAの文字と黒猫が描かれたハンギング看板が店先で揺れて、お客さまをやさしく出迎えている焼き菓子屋さん。曽田千裕さんと由佳さん姉妹が経営するお店です。
最初は店舗は持たず、千裕さんひとりでスタートさせた委託販売やイベントの出店がメインだったCOCHICAが、2016年、現在の場所に店舗を構えることにしたのです。
「お店をオープンするにあたって、都会で経験を積んでいた妹と一緒に経営することに。今は製造のほとんどを信頼できる妹に任せていて、私はそれ以外のこと全般を担当する感じ。ふたりで”やいのやいの”言いながらやっています」と千裕さん。
役割分担がしっかりとできていて、性格も全然違うという曽田姉妹。「それがうまくやっていけてる秘訣かも」と話してくださいました。

COCHICAでのお菓子づくりのベースになるのは、「自分たちが食べたいものを、地元のフレッシュな素材を使ってつくる」ということ。
「私も妹も一度県外に出て帰ってきている経験から、やっぱり山陰の素材って素晴らしいなって、再確認というか再発見ができました。そのうえで色々なご縁があって、いろんな生産者の方々とつながりができ、その素敵な輪がどんどん広がっていって。お菓子づくりに繋がる生産者の方に直接お話を聞いて、フルーツの収穫をお手伝いすることもあります」
旬の時期に摘み取った完熟フルーツをフレッシュなまま持ち帰り、すぐにお菓子にする。それがCOCHICAの魅力的な特徴のひとつなのです。
「苺とかは特にそうなんですけど、普通は早めに収穫してスーパーに並べて販売するわけで、お客さまのお手元に届くまでにけっこう時間がかかってしまう。それより、中間の工程を省いて、完熟の一番おいしい状態を収穫してお客さまに食べていただこう。そういう思いでお菓子づくりをしています。これもすべて、素晴らしい素材が豊富な松江にいるからこそできることで、私たちが最も自信を持っているところです」

常連のみなさんに支えられて10周年!
だからこそ飽きずに楽しんでいただけるお菓子をつくり続ける

粗挽きのザクザクとした食感が快いと人気の高い全粒粉スコーンや、季節の完熟フルーツをたっぷり使ったフルーツタルト。コアなファンも多いレーズンバターサンドに、週末限定のキッシュなど、ショーケースに並べられる種類も豊富なお菓子たち。季節の素材を活かしてあるため、フレーバーもどんどん変わり季節感・限定感のある商品が多いのもCOCHICAのお菓子の特徴です。

「お向かいにお茶屋さんがあるんですけど、そこのお抹茶を使わせていただいてコラボ商品をつくりました。また、松江に小豆をつくっている農家さんがいらっしゃるので、そこの小豆であんこを炊いて、限定のあんバターサンドをつくったり。なにより季節感を大事にしています」

今どきは、SNSで見つけて来店されるお客さまも多く、観光客の方もふらっと入っていただけるのだそう。
こうして、県外の方が興味を持ってくださる機会が多くなってきている今、もっと広くCOCHICAのお菓子を届けていきたい! という気持ちが芽生え、新しい商品を開発することになったのです。

そして、お店の人気商品であるグルテンフリーのグラノーラを使って何かできないかな? 朝食というイメージの範囲をもう少し広げて食べていただけるものにしたい! こうして誕生したのが、手軽にかじれるグラノーラ「そばちっち」。クッキー型に成形してあるので食べやすくなっていて、お土産にも喜ばれるはずです。

COCHICAは実店舗オープンから今年で10周年。常連のお客さまに支えられているお店だからこそ、飽きずに楽しんでいただけるお菓子づくりを心がけています。
アンテナを感度高く張り、新しい生産者の方も常に探しているのだそう。そこで素晴らしい出会いがあれば、またひとつ新しいお菓子が生まれていくという具合です。

特別な日に食べるケーキではなく、毎日のおやつに罪悪感なく食べられるCOCHICAのお菓子。ゆっくりと街歩きをして、松江の風情を味わいながら目指したい焼き菓子屋さん。今の季節にしか出会えないお菓子が楽しそうに並べられて、食べてもらえるのを待っていてくれるお店です。
買って帰るのはもちろんですし、カフェスペースにゆったり座り、千裕さんとおしゃべりしながらいただく時間も楽しい松江の過ごし方なのでしょう。

COCHICA

住所:〒690-0845 島根県松江市西茶町103
TEL:0852–65-0488

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