探県記 Vol.01
智頭町
(2014年・夏)
CHIZU-CHO
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吉野と北山に並ぶ林業地・鳥取県智頭町に、
淡い紅色に染まる杉を見に行く。
記念すべき「山陰いいもの探県隊」の第1回探県記は、わたし内山が汗をかきながら
行ってきた智頭町の巻です。智頭町は鳥取と岡山との県境に位置し、
「日本で最も美しい村」宣言をしたところ。その美しい景色を形作っているのが、
杉林なのです。杉といえば奈良県の吉野杉、京都の北山杉が有名ですが、智頭は
それらに並ぶ歴史ある林業地なんですよ。
みどりの風に吹かれているうちに、身もココロも爽やかな気分になってきます。
汗も引いたところてで、智頭杉の魅力を発掘する旅に出かけましょう。
訪れたのは、この町で 50 年以上の歴史をもつ家具屋さんの加工現場でした。
「冬が長いため年輪が分厚くしっかりしているのが特徴です。
そして伝統的な智頭林業は、若いうちに枝打ちを施す付加価値の高い丸太作りを
しています。また、まっすぐな木が多く、柾目に挽いても綺麗なストライプ
模様になります」と、現場のスタッフさん。
なるほど、手間を惜しまないから、こんなにも見事な杉が生まれるわけですね。
淡紅色に染まった心材の美しさにうっとりしながら、智頭の杉をなんとか探県隊で
商品化できないものか、と考えていたのでありました。
西日本随一の環境だとひそかに思っている
食事処で山菜のランチをいただく。
お昼ごはんは、森に包まれた茅葺きの民家を利用した「みたき園」さんで。
地元で採れた山菜料理をいただきながら、観光カリスマに選ばれた寺谷智頭町長様と
島根県(隠岐の島、島前)海士町の山内町長様と有意義な意見交換をすることができました。
険しくも美しい「地域活性化」に向け、いいもの探県隊だからこそできる山陰の
ネットワークをますます広げていきたいと感じました。
【アクセスについて】
●智頭町へのアクセス/ JR因美線で智頭駅下車
●みたき園へのアクセス/智頭町駅より車で約15分