探県記 Vol.76 三瓶山を堪能（2016年6月）

エリア選択へ戻る

コレクション

探県記

いいもの検索結果へ

探県記 Vol.76

三瓶山を堪能

（2016年6月）

SANBESAN WO TANNO

5162

歴史とか伝統とか真面目な話はぬきにして
おいしくて楽しい三瓶山を行く！

島根県のほぼ中央に位置する、国立公園、三瓶山(さんべさん)。標高1,126mの男三瓶山(おさんべさん)を主峰に、女三瓶山(めさんべさん)(957m)、子三瓶山(961m)、孫三瓶山(907m)、太平山(854m)、日影山(697m)の6つの峰が、環を描くように連なって、美しい稜線を見せてくれる溶岩円頂丘群(ようがんえんちょうきゅうぐん)です。

その裾野には、〝西の原〟〝東の原〟〝北の原〟といった素晴らしい草原が悠々と各々に広がり、食べても遊んでも、休んでも体験しても、心から健康的になれるスポットが点在しています。

西の原レストハウスから釣り堀へ
～西の原エリア

標高500m～700m、緑の草原がのどかに広がる西の原は、三瓶山の表玄関。春には牛の放牧風景が見られるこの場所に、〝三瓶山が好きな地元女子〟13人が集まって、2015年4月、こだわりいっぱいの『西の原レストハウス』がオープンしました。

「三瓶に特化した、おいしいものを提供したい！と、みんなで試行錯誤をしています」と梶谷美由紀さん。西の原レストハウスを運営する（株）neccoの取締役です。

店内の売店には、厳選された商品がずらり。たとえば、新商品の本格欧風キーマカレー〝大脱走〟1,080円は、「レトルトカレーで、この値段！」と、ちょっとびっくり。

「入手が難しい〝さんべ放牧牛〟をたっぷり使っています。特別な日に食べていただきたいカレーなんです」と梶谷さん。放牧場の柵から脱走する牛を見て考えられた商品名〝大脱走〟。間違いない味と楽しいネーミングも手伝って、すでに人気商品になっています。

そして、御秒奈々隊員の目が輝いたのは、三瓶の牛乳でつくる〝牛乳アイス〟。チョコやカフェオレ、フレッシュミルクといった定番のフレイバーの中に、藻塩と三瓶高原茶なるフレイバーも。
「おいしい！　この三瓶高原茶は、ほうじ茶なんですね。こんな味は初めて」と笑顔になった御秒隊員です。

他にも、〝浮布米〟〝しゃくりそば〟〝静之窟の藻塩〟〝三瓶のハチミツ〟など、素朴で健康的で魅力的なおいしいものがいっぱい。店内に隣接する食堂でも、山食丼や三瓶牛のカレーなど、ここでしか味わえない、三瓶の美食が揃っています。

西の原レストハウスから車で約10分の場所にあるのが、三瓶山の湧水で育ったヤマメやイワナが気持ちよく釣れる、釣り堀『やましろ屋』さん。
ビギナーでも大物が釣れて、ふわっふわの身から骨まで食べられる炭火焼コーナーもあって、それはかなりの穴場でした。

三瓶バーガーで腹ごしらえ
～北の原エリア

三瓶山の北麓に広がる、北の原。このエリアで、いま最も注目を集めているのが、三瓶のご当地バーガー、その名も『三瓶バーガー』です。

島根県産の牛と豚を7対3の割合で配合し、つなぎは一切使わずにつくったパテを、三瓶山をイメージしたバンズにサンド。温泉津町のレタスや、出雲のトマトなど、たっぷり入ったフレッシュ野菜も、もちろん全部島根県産です。

「スタンダードの〝三瓶バーガー〟の他に、特製わさびマヨネーズを使った〝三瓶わさびバーガー〟もご用意しています」と吉田真由美さん。三瓶バーガーの社長です。

内山キャプテンが注文したのは、三瓶わさびバーガー。
「肉はジューシーで、野菜は新鮮。わさびが効いていて、おいしいね！」とご満悦でした。

リフトと足湯に癒やされる
～東の原エリア･温泉エリア

東の原は、女三瓶山や太平山の裾野がつくる美しいスロープの草原。高低差255mを約10分かけて進むペアリフト〝三瓶観光リフト〟は、三瓶山の全容が一望できると人気です。

そして、三瓶観光リフトから車で約5分、三瓶山の南麓の豊かな自然の中、江戸時代から湧き続けているのが三瓶温泉。泉質はナトリウム塩化物泉で、鉄分を多く含むため、白いタオルは紅茶色に染まります。

探県隊の疲れを癒やしてくれたのは、17種の露天風呂を備えた『国民宿舎さんべ荘』の足湯でした。

「当館では、3度、将棋の王将戦を開催しています」と支配人の畑博康さん。
2年前、羽生善治三冠対渡辺明王将の対局が行われたお部屋にも案内していただきました。

そんな思いがけない出会いもあった三瓶山いいもの探県隊。
足の疲れもすっかり癒やされたところで、今回の任務も無事完了となりました。