探県記 Vol.61
縄文村
(2016年2月)
JYOUMONMURA
4355
標高420mの崖際に建つ自然食レストラン
店舗に入るまでわからない仕掛けが圧巻
県道327号線は、別称『原山雲海ロード』。原山の中腹、標高約420mの場所には展望台が設けられていて、条件がよければ雲海が眺められるという絶景ポイント。そんな眺めのいい場所に、自然食バイキングのお店『縄文村』はあります。
縄文村がオープンしたのは、今から20年以上前。
「親父が脱サラ後、開いたお店です。夫婦げんかをしたときとか、なにもなかったこの場所に来て、目の前に広がる大自然を眺めていたらしいんですよ」と話してくださったのは、縄文村の2代目、駅場友樹さんです。
原山雲海ロード沿いに建つ縄文村は、一見、特別なことはないようなお店ですが、店舗に入ったとたん、思わず歓声が上がるという仕掛け。
まずは、圧倒的なその眺望。空は限りなく高く、眼下には於保地(おほち)盆地の町並みが精巧なジオラマみたいに広がっています。特等席は、やっぱりオープンテラスの最前列。よくぞ、こんな場所に、こんな癒やしの場所がつくれたものだと、感心してしまうほどです。
有機野菜を中心にしたお総菜が毎日15種類
古代米や殻付き煮卵はオープン来の人気メニュー
素晴らしい眺めと同じくらい感心してしまうのが、大皿に盛られて並ぶ、地元料理の数々。毎日、その日の朝に採れた町内産の野菜を見てからメニューを決めて、駅馬さん家族と地元のおばちゃんたちが料理してくれるお惣菜。有機野菜を中心にした料理は、毎日15種類。店名にも関係するという古代米や煮卵はオープン当初からの人気メニューです。
「失礼ながら、こんな所に最初からお客さんはいらしたんでしょうか」と、核心を突く内山キャプテン。
「さすがに当初は少なかったようですが、徐々に口コミで広がって、山陽方面からのお客さまにも多く来ていただけるようになりました」と駅馬さん。
確かに、1度訪れたら、誰かに教えてあげたくなるお店。この日も、県外ナンバーの車が縄文村の前にズラリと並んでいました。
【アクセスについて】
●縄文村へのアクセス/JR大田市駅から車で約50分
●島根県邑智郡邑南町矢上8503
【WEBサイト】縄文村