探県記 Vol.48

雨滝

(2015年12月)

AMEDAKI

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山陰海岸ジオパークの扇ノ山エリア
雨滝でマイナスイオンを浴びまくる


道路脇の階段を降りると、夏でもヒンヤリとした空気が張りつめている、鳥取県一の滝、雨滝。
平成2年(1990)には『日本の滝百選』に選定され、平成22年(2010)、世界ジオパークネットワークに加盟認定された山陰海岸ジオパークの扇ノ山エリアに属する、厳しくも美しい自然の地。周辺は、遊歩道や東屋なども整備されていて、快適に荒々しい自然と対峙することができます。
 

雨滝

水音をあげて勢いよく流れる佛谷川、その上に架かる佛谷橋を渡ると、そこは、マイナスイオンいっぱいの癒やしの空間。トチやブナなどの原生林に覆われた自然のど真ん中です。
さっそく左手に、山肌を滑るように落ちる滝、布引き滝が現れ、思わず、深呼吸をしたくなります。

 
「この一帯には、雨滝を筆頭に、布引き滝や筥滝(はこだき)、トヨ滝など、48の滝があると言われています。が、危ないので、確認したことはないんですが(笑)」と、いなば国府ガイドクラブのガイドで、いいもの探県隊の隊員でもある、木村肇さん。
 
何気に険しい登り坂を進むと、雨滝の本滝が目の前に現れます。高さ40m、幅4m、断崖絶壁から轟音をあげて落水する様子は、豪快でいて神秘的。滝壺の前には、石の不動尊が祀られていて、霊気さえ漂うような雰囲気。
雨滝は古来、霊場として修行・信仰の場所でした。“滝壺の近くで強い滝風が吹き、涼しい霧を浴びると美人になる”という言い伝えもあるようです。

 

五感をフルに使って
豊かな自然を味わうパワースポット

 
雨滝のある国府町は、傘踊り発祥の地。平成26年(2014)、1688人の一斉傘踊りでギネス認定された『鳥取しゃんしゃん祭』の原形となった傘踊りは、毎年、6月第1土曜日に開催される『滝開き祭』で披露されています。
 
冬には2mを越す積雪も珍しくなく、春の新緑、夏の避暑、秋の紅葉と四季折々、表情が実に豊かな雨滝は、五感をフルに使って、鮮やかな自然を全身で感じられるパワースポット。
近くには、天然の湧水を使って豆腐料理を手作りする食事処があるのも、なんともうれしい環境です。

 

【アクセスについて】
●雨滝へのアクセス/ JR鳥取駅から日の丸バス・雨滝行きで約60分、雨滝下車、徒歩約20分
●鳥取県鳥取市国府町雨滝
【WEBサイト】鳥取市公式ウェブサイト