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奥出雲地方では古くから「たたら」製鉄により鉄の生産が盛んに行われ、その鉄を使った農工具刃物造りも盛んに行われてきました。雲州忠善刃物は、明治生まれの川島林太郎から続く鍛冶職人の一門です。二代目の善左衛門により、「雲州忠善」を創業し、昭和31から平成元年まで三代目が、平成元年より現在の四代目が伝統の技を引き継いでいます。戦後に景気が良くなり、刀剣ブームが起きたときも、久忠氏は刀ではなく、地域の人が日常生活で使う刃物を作り続けてきました。地域の人々の多様なニーズに合わせて、多くの種類の刃物をつくっており、その数は40種類を越えるほどです。特に鍬は、地域によって柄の角度が違っており、仁多郡では「仁多鍬」が古くから使われています。少しでも長く使えるよう端の部分を厚くして、刃こぼれがしないよう工夫がされています。
【アクセスについて】
●雲州忠善刃物へのアクセス/JR木次線出雲三成駅より徒歩約13分
●島根県仁多郡奥出雲町三成711-3
【WEBサイト】奥出雲ごこち